電子カルテとは
電子カルテによって実現できる未来と、電子カルテの普及率や現状に関して解説します。
電子カルテとは
医療のIT化を語る上で欠かせない「電子カルテ」。医療ドラマや健康番組などをご覧になっている方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
医療業界では、患者様の診察内容や診断結果、処方薬や経過について記載したものをカルテと呼びます。そのカルテをパソコンやタブレットなどを用いて作成し、電子的なデータとして保存できるものが「電子カルテ」です。
データはデータベースに保存される為、紙のカルテのように「保管スペースが年々増えていく」といった心配がありません。
今でも「紙のほうが書きやすい」という医療者も多く、紙カルテの風習が根強く残っている病院も少なくありませんが、電子カルテの普及は年々広がっています。

その背景には、「紙カルテによって生じる業務課題」と「医療の進化」という2つの側面があります。紙での運用は医師とスタッフの情報共有に時間が掛かることはもちろん、手書きの文字がわからず読めない、読み間違えしまうなど様々な課題を抱えています。
また、CTやMRI検査といった画像データが増えている時代背景も相まって、業務の効率化や業務品質の向上を実現する電子カルテの必要性がますます強まっているのです。
それでは実際、電子カルテを導入するとどんなメリットがあるのか?詳しく見ていきたいと思います。

電子カルテの普及率や現状はどうなのか
2018年の電子カルテの導入病院数は、前年から318件増加し3,221件、普及率は前年比3.9%増の38.3%と2008年の調査から年々増加しています。
また、厚生労働省の調べによると、病床数が400床以上の大病院では85.4%と高い導入率となり、ほとんどの大病院が電子カルテを導入している結果となっています。その一方、200床未満の中小規模病院では、37.0%とあまり浸透していません。
大病院と中小規模病院の導入率に格差ができてしまう要因として、コスト負担が大きいことが挙げられます。実際に電子カルテ導入をする場合、数千万円の費用が掛かるため、中小規模の病院にとって大きな負担となっているのです。
導入推移

療養型・ケアミックス病院も例外ではなく、資金面などの理由から導入に消極的な病院も少なくありません。
当社は281件の導入実績がございますが、まだまだマーケットの拡大余地はあると考えています。今後も資金面をはじめとした導入までのハードルを解決し、療養型・ケアミックス病院の業務効率化や品質向上のお役に立てればと考えています。
紙カルテから電子カルテに切り替える上での課題やポイント
紙カルテから電子カルテへ移行する際の重要な課題とポイントをご紹介します。

溜まった紙カルテの移行
対策としては、再診の患者様の場合は、紙カルテを参照しながら電子カルテに記録します。新規の患者様については、最初から電子カルテに記録します。
最初は手間に感じますが、慣れてくれば半年~1年でほぼ全ての患者様を電子カルテで診療できるようになります。他にも患者様の数が少ない病院であれば、紙カルテをすべてスキャンして、電子カルテに取り込むという方法もあります。

導入費用の発生
電子カルテへの切り替えに伴い、導入費用は必ず発生します。導入費用は、システムの価格に加えて、初期設定や操作説明の費用、月々の運用コストなどが発生します。また、設定するパソコンの購入費用やネットワークインフラの準備費用も発生します。
このように、多額の費用が必要となるため、少しでも安価で導入効果が高いシステムを選ぶことが重要です。

システム操作の習得
電子カルテは多くの機能があり、システム操作に慣れるまで多くの時間を要します。これまで紙カルテに慣れていた病院やパソコンに抵抗感を感じているスタッフが多い病院などは習得までにかなりの時間を要してしまうかもしれません。
自分にとって使いやすく、画面が見やすいかどうかだけでなく、スタッフ全員が使うことを想定して選定することが重要です。
課題を乗り越えた先にある電子カルテの効果を
事例でご紹介
医療の質が向上 | 患者サービスの向上 | 経済効果 |
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看護師や療法士の持っている情報、医療相談員の持つ患者様の家庭環境の情報など、多くの情報を統合的に参照できるようになりました。患者様の状態を正確に評価でき、その認識を全スタッフで共有しながら機能回復を進めることが可能になりました。(医療法人 弘遠会 すずかけヘルスケアホスピタル 理事・院長 久野 智彦 先生)
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患者様に関わるすべての情報が電子カルテを介して収集でき、提供資料の作成が効率的に行えています。業務合理化が推進され、退院調整もスムーズに進むようになりました。(医療法人 健救会 柳澤病院 地域連携相談室長 加藤 綾子 様)
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実施漏れを防ぐための伝票チェックなど、煩雑な作業がなくなりました。また、患者記録は電子カルテの看護記録欄に入力するようになったため、手書き作業が大幅に減りました。(所沢肛門病院 看護師長 平野 容子 様)
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再診の患者様へのオーダーが早く簡単に行えるようになり、過去のカルテ情報も探しやすくなりました。また、情報がスムーズに共有できるようになったと感じています。(医療法人社団博慈会 青葉さわい病院 理事長 澤井 博司 先生)
ワイズマンの電子カルテシステムERの機能と操作性の高さについて
ここからはより詳しく、電子カルテシステムERについてご紹介します。まずは機能と画面の操作性の高さについて。
電子カルテシステムERは療養型病院・ケアミックス病院の業務にフィットしたパッケージシステムです。
自由度の高いシステム構成により、様々なユーザーニーズに迅速に対応します。
初めてでも簡単・安心。
シンプルで見やすく、使いやすい操作性の高さ

- カルテ画面
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- カルテ2号紙をイメージした画面構成
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「見やすい」「使いやすい」電子カルテシステムERは、直感的に操作いただけるように、カルテ2号紙をイメージした画面構成となっています。診療スタイルに合わせてカスタマイズできる拡張性も、特徴のひとつです。また、1画面に多くの情報が集約されているため、確認したいことをすぐに参照できます。
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