院内情報の一元化と医療・介護情報連携を目的にワイズマンの電子カルテシステムを導入しました。

医療法人 健救会 柳澤病院 様
院長 柳澤 秀文 先生

BEFORE

導入前

  • 医療と介護のそれぞれの情報一元化と情報連携・共有化が必要だった
  • 病院改革の一環として、電子カルテ導入を軸とした情報化を推進したかった
AFTER

導入後

  • 各部門情報の一元化・共有化により業務効率が向上し、チーム医療の充実につながった
  • 介護スタッフへの情報提供により、医療介護の連携が強化された
  • 患者情報の提供資料作成など、業務合理化が推進され、退院調整もスムーズになった

導入の背景

院長 柳澤 秀文 先生
院長 柳澤 秀文 先生

医療と介護サービスを提供する中で必要性が高まった情報連携・共有化

柳澤秀文先生が、4代目院長に就任したのが2013年7月。柳澤病院では医事会計システムを、介護事業所では介護請求システムを運用してきましたが、医事会計システムのサポート終了が控えていたこともあり、2012年に懸案だった電子カルテを中心とした病院情報システムの構築に踏み切りました。

「医療だけでなく、介護サービスを拡大する中でシームレスなサービスを提供していくためには、医療系と介護系それぞれの情報一元化と情報連携・共有化の必要性を感じていました。紙で各所に情報が分散している状況では、知りたい情報を知りたいとき迅速に得られないですし、医療・介護連携も情報が一元化・共有化されていないために不十分でした。院長就任が見えてきた中で、病院改革の一環として電子カルテ導入を軸とした情報化を推進しようと検討を開始しました。」(院長 柳澤 秀文 先生)

選定の決め手

薬局長 谷川 浩司 さん
薬局長 谷川 浩司 さん

病院規模とケアミックスへの対応機能、導入実績を高く評価

中小病院の実状に標準を合わせているシステムであること、医療と介護の両分野で充実したシステム環境を構築できること、導入および運用コストが比較的安価であること、サポートがしっかりしていることなどを要件に、5社の電子カルテシステムを検討し、長野県内の病院見学などを経て、最終的に採用決定されたのがワイズマンの 電子カルテシステムER でした。また、医療・介護情報連携を推進することを踏まえ、介護請求システムも同時に ワイズマンシステムSP にリプレースしました。

「中小病院にフィットしたシステムであること。特にケアミックス病院に必要な機能を備え、導入ノウハウと実績が豊富だったことが決め手でした。大手電子カルテベンダーのシステムは大規模病院向けからスケールダウンした製品が多い中、ワイズマンの電子カルテシステムだけが、ケアミックスの機能を標準実装していました。
見学に訪れたワイズマンのユーザー病院は、当院と同規模で施設形態も似通っていて、同じケアミックスで電子カルテシステムERによるしっかりとした運用が行われているのを確認できたので安心しました。
システムの運用に専任担当者を置かなくても十分に運用できるサポート体制があったのも重要なポイントでした。」
(院長 柳澤 秀文 先生)

「ワイズマンのシステムのコストパフォーマンスの高さが、その実績に表われているのでしょう。システムのアーキテクチャーがシンプルでわかりやすく、拡張性にも富んでいると思いました。また、様々な機能において、病院の実状に合わせてカスタマイズできる範囲が広いと感じました。」(薬局長 谷川 浩司 さん)

導入の効果

iPadにより病棟の記録業務が効率化 iPadにより病棟の記録業務が効率化
iPadにより病棟の記録業務が効率化 iPadにより病棟の記録業務が効率化

情報共有によってチーム医療が進展、ノートPC、iPad運用が看護記録業務を変革

2012年11月に本稼動して2年半が経過し、各部門でさまざまな運用成果が現われています。特に各部門情報の一元化・共有化による業務効率の向上、病院スタッフのチーム医療の充実、介護スタッフへの情報提供による医療介護連携の強化などが推進されています。

「リハビリ部門では入院患者の状況を事前に把握することができ、それを踏まえたリハビリが実施できるようになりました。また、理学療法士はカルテ情報へのアクセス頻度が高まり、ドクターもリハビリ成果を参照できるため、それぞれの情報を共有しつつ連携した治療ができるようになったことが大きいです。
もちろん病棟看護師も担当患者のリハビリ状況を把握しやすくなり、ドクターは看護経過情報を参照しやすくなりました。

チーム医療の強化とはいえ、カンファレンスは毎日開けるわけではありません。電子カルテを中心とした基盤により、いま知りたい情報を能動的に取得し、伝えたい情報を関係者で共有できることは、チーム医療の高度化をもたらしていると実感しています。」 (院長 柳澤 秀文 先生)

地域連携相談室長 加藤 綾子 さん
地域連携相談室長 加藤 綾子 さん

「退院調整業務では、入院時の診療情報だけでなく、食事内容がどうだったか、日常生活動作の状況はどうかなど、さまざまな部門の情報を総括的に収集する必要があります。従来は、それぞれの部門に出向いて担当者から情報を得て文書にまとめる作業が大変でした。
今では食事療養科による詳細な情報、リハビリ部門の実施内容や総合評価など、患者さんに関わるすべての情報が電子カルテを介して収集でき、提供資料の作成も効率的に行えます。業務合理化が推進され、退院調整もスムーズに進むようになりました。」
(地域連携相談室長 加藤 綾子 さん)

「病棟業務にノートPCを運用するようになり、バイタルサインはもちろん、観察記録もベッドサイドでほとんど入力できるようになったため、転記によるミスはなくなり、記録のための時間が短縮されました。
また、指示受けや実施入力はiPadによるワークシート運用も行っています。注射・処置オーダーはiPad上のワークシートにリスト表示されるので、実施と同時に画面のそれぞれの項目にタッチするだけで指示受け・実施入力を行えます。

従来は指示内容が書かれた帳票に実施状況をチェックして、その後に看護記録にも記入する必要がありましたが、実施入力の情報は看護記録に転送・記録されるようになり、省力化が実現しました。

また、iPadはカメラ機能を利用して褥瘡管理にも活用しています。
iPadで撮影した写真の選択や 病棟看護支援システムER の褥瘡記録画面への転送作業は必要ですが、以前のすべて手作業で行わなければならない環境に比べれば、大幅に効率化しました。」
(看護部看護師長 西沢信恵さん)

今後の期待

院長 柳澤 秀文 先生
院長 柳澤 秀文 先生

地域包括ケアに向けた医療・介護情報連携を推進

「当院の電子カルテ導入目的の1つが、医療介護連携強化に向けた情報連携・共有化でした。真の医療・介護連携を実現することを目的とする当院にとって、病院と介護事業所双方が持つ情報を連携・共有することが今後の展望です。法人内での双方の情報連携に留まらず、地域包括ケア実現に向け地域の介護事業者と情報連携していくことが求められます。ワイズマンの医療・介護連携サービスであるMeLL+(メルタス)が、その実現に寄与してくれることを期待しています。」(院長 柳澤 秀文 先生)

※掲載内容は取材当時のものです

医療法人 健救会 柳澤病院 様

100余年の歴史を持つ長野県上田市の柳澤病院。
一般病棟33床、医療型療養病棟65床を有し、地域の二次救急医療を担うとともに、長期療養のニーズにも対応するケアミックス病院として地域医療を支えています。

施設 中小規模病院
所在地 長野県上田市中央西1-2-10
URL http://kenkyukai.or.jp/
施設種別 内科/循環器内科/消化器内科/糖尿病内科/整形外科/外科/形成外科/神経内科/リハビリテーション科

検討に役立つ資料をダウンロード

製品・ソリューションの詳細がわかる総合パンフレットを無料でご覧いただけます

ダウンロードはこちら