2020.02.12
お知らせ

一気通貫の在宅医療を目指したオンライン化の行方

Q1オンライン診療やオンライン服薬指導が、制度化されてきた背景とは?

今般、政府は受診から服薬指導、医薬品の授受まで網羅した「一気通貫の在宅医療」体制の整備を目指し、ICT技術を用いたオンラインによる診療と服薬指導を推進しています。その理由は、地域医療構想における病床の機能分化や削減の流れの一端で、訪問診療を受ける患者が全国的に大幅に増加し、在宅医療のニーズが一段と拡大していくと見込まれているからです。加えて、団塊の世代が後期高齢者となり、その担い手である労動力人口が急激に減少していく時期を迎える中、ICTによる医師等の働き方改革の推進、生産性の向上が不可欠である点も重要な要因となっています。

2018年度診療報酬改定では、対面診療とオンライン診療を組み合わせた「オンライン診療料および管理料(医科点数)」の点数評価が盛り込まれました(下図)。その一方、薬剤師の服薬指導は対面に限定された規制が障壁となり、「一気通貫の在宅医療」の実現できない点が問題となっていました。この問題点は、薬機法の一部改正施行(9月1日施行予定)における薬局のオンライン服薬指導の規制緩和により解消され、2020年度診療報酬改定において点数化される見通しとなっています。そして、紙の処方箋のやり取りを解消するため、電子処方箋の運用ガイドラインを見直して完全電子化の環境の整備を進めていく運びとなっています。

オンライン化により「一気通貫の在宅医療」が実現されようとする今、薬局のみならず、在宅患者に関わる医療機関や居宅介護に携わる介護事業所においては、患者や利用者における環境変化としてポイントを押さえておくことが大切です。

出所:中医療協総会(2017.11.01)「外来医療その3」より一部引用、文言追加

出所:内閣府国家戦略特別区域会議(2018.05.30)「資料8 福岡市提出資料」より一部引用、文言追加

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ワイズマン編集部

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