【最新版】介護施設における外国人雇用の補助金一覧と申請における注意点を解説

2026.08.25

介護施設を運営する経営者・管理者の皆様へ。深刻化する人材不足への対策として、外国人介護士の採用はますます重要な選択肢となっています。

しかし、受け入れには相応のコストとノウハウが必要です。この記事では、その負担を軽減し、円滑な受け入れと定着を支援するために国や自治体が設けている補助金・助成金制度について、その詳細、申請方法、そして効果的な活用術を解説します。

介護における外国人材採用の重要性と活用すべき補助金制度

外国人介護士の採用は、深刻な人材不足を解消し、施設の持続可能性を高めるための極めて重要な経営戦略です。日本の介護業界は、高齢化の進展に伴い需要が増大する一方で、生産年齢人口の減少により、慢性的な人材不足に直面しています。厚生労働省の推計によると、2040年度には約57万人の介護職員が不足すると見込まれており、国内人材のみでの確保は困難な状況です。このような現状において、意欲と能力のある外国人材は、介護現場を支える貴重な戦力となります。

参考:厚生労働省:第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について

国が外国人材の雇用に対して補助金を出す理由は、単に個別施設の経営を助けるためだけではありません。それは、日本の社会保障制度の根幹である介護サービスを維持し、国民が安心して暮らせる社会を構築するという、より大きな目的があるからです。

施設経営者にとって、これらの補助金・助成金制度は、採用コストの直接的な軽減はもちろんのこと、外国人介護士が安心して働き、能力を発揮できる質の高い受け入れ体制を構築するための戦略的投資と位置づけるべきです。制度を賢く活用することは、人材の定着率向上、ひいては提供する介護サービスの質の向上にもつながり、施設の競争力を高める上で不可欠な要素と言えるでしょう。

外国人介護士採用関連の主な補助金・助成金制度

国は、外国人介護士の円滑な受け入れと職場定着を促進するため、在留資格の種類や支援内容に応じて複数の補助金・助成金制度を整備しています。これらの制度は、厚生労働省などが管轄しており、採用にかかる初期費用や、雇用後の教育・生活支援にかかる経費の一部を補助することで、受け入れ施設の負担を軽減することを目的としています。経営者・管理者の皆様は、自施設の受け入れ計画に合致する制度を的確に選択し、活用することが求められます。

制度名対象目的・主な支援内容補助額(目安/上限)管轄/申請先
特定技能外国人材受け入れ支援事業補助金特定技能外国人介護士を受け入れる事業所来日・帰国渡航費、住居確保費、日本語・介護研修費、登録支援機関委託費など外国人一人あたり上限あり(変動)地方自治体
人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)外国人労働者(特別永住者等を除く)を雇用する事業主(受入企業・施設等)日本語・介護導入講習費、指導員研修費、ICT導入費など支援内容により異なる厚生労働省など
人材開発支援助成金(人材育成支援コース)雇用保険適用事業所の事業主、および雇用保険被保険者(労働者)職務に関連した専門的知識・技能を習得させるための訓練を実施した際、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成45%~75%(受講者1人あたり上限15万円~50万円)
【賃金助成】 800円~1,000円/1人1時間
※事業所単位の上限あり
都道府県労働局、ハローワーク

【関連記事】育成就労制度で介護の人手不足を解消|【2027年開始】制度の全貌と導入戦略

特定技能外国人材受け入れ支援事業補助金

特定技能外国人材の受入支援補助金は、各都道府県が主体となり『外国人介護人材受入施設環境整備事業費補助金』などの名称で実施されています。申請窓口は事業所が所在する都道府県等の福祉担当部署となります。

補助の対象となる経費は幅広く自治体ごとに異なります。例えば、外国人材の来日・帰国にかかる渡航費、住居の確保にかかる費用、日本語研修や介護導入研修の実施費用、そして生活オリエンテーションや行政手続きのサポートを登録支援機関に委託した場合の費用などが含まれます。

補助額は、対象経費の合計額に応じて変動しますが、受け入れる外国人一人あたりに上限額が設定されています。申請にあたっては、事前に支援計画を策定し、地方厚生局などの管轄機関に提出する必要があります。

この計画には、どのような支援を実施するのか、それにどれくらいの費用が見込まれるのかを具体的に記載することが求められます。審査では、計画の実現可能性や、外国人材の定着に資する内容であるかが重視されるため、綿密な準備が不可欠です。

人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)

外国人労働者は、言語や雇用慣行の違いから労働トラブルが生じやすい傾向にあります。本助成金は、こうした特有の事情に配慮した就労環境整備を行い、外国人労働者の職場定着に取り組む事業主を支援する制度です。

受給にあたっては、外国人労働者を雇用しており、認定を受けた計画に基づき新たな整備措置を実施することが求められます。措置には、雇用労務責任者の選任や就業規則の多言語化といった必須項目のほか、苦情・相談体制の整備、一時帰国休暇制度、社内マニュアルや標識の多言語化から選択して導入することが含まれます。さらに、計画期間終了後の離職率を15%以下に抑える必要があります。

支給額は1制度の導入につき20万円で、上限は80万円です。また、外部機関等に委託した際の通訳・翻訳費用や翻訳機器導入費、弁護士・社労士への委託料、多言語標識の設置改修費なども支給対象経費として認められます。

参考:人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)

人材開発支援助成金(人材育成支援コース)

人材開発支援助成金(人材育成支援コース)は、外国人雇用における人材育成にも活用できる制度です。本助成金は雇用保険の被保険者を対象としているため、適用要件を満たす外国人労働者も利用可能となります。

事業主が従業員に対して、職務に関連する専門的な知識や技能を習得させるための訓練を実施した場合、その「訓練経費」と「訓練期間中の賃金」の一部が国から助成されます。対象となる訓練には、10時間以上のOFF-JT(座学等)や、現場でのOJTとOFF-JTを組み合わせたものがあり、外国人スタッフの専門業務研修などに役立てることができます。

正規雇用者向けの「人材育成訓練」に加えて、有期契約の労働者を正社員へ転換させることを目的とした「有期実習型訓練」などのコースも用意されています。

さらに、訓練修了後の賃金引き上げ等によって助成率が加算される仕組みもあります。 この助成金を活用するためには、訓練開始日の1カ月前までに管轄の労働局へ職業訓練実施計画を提出し、訓練終了日の翌日から2カ月以内に支給申請の手続きを行う必要があります。

参考:人材開発支援助成金(人材育成支援コース)

各制度の申請プロセスと受給のポイント

これまで紹介した各制度の申請プロセスには共通する部分が多く、一般的には「計画の策定・提出」「計画の実施」「支給申請」「審査・受給」という流れで進みます。まず、どのような支援や取り組みを行うかを具体的に定めた事業計画書や申請書を作成し、管轄のハローワークや労働局、地方厚生局などに提出します。この段階で、計画の妥当性や適格性が審査されます。承認後、計画に沿って研修の実施や環境整備などを行い、かかった費用の領収書や実施状況がわかる写真などの証拠書類を整理・保管します。

計画期間が終了したら、実績報告書や支給申請書に、保管しておいた証拠書類を添付して提出します。提出された書類に基づき最終的な審査が行われ、内容に問題がなければ助成金・補助金が支給されるという仕組みです。受給の重要なポイントは、申請前に必ず最新の公募要領や手引きを熟読し、対象となる経費や要件を正確に理解することです。

また、申請書類は記載事項が多く複雑なため、記入漏れや添付書類の不備がないよう、複数人でのチェックが推奨されます。受給後も、会計検査院による実地検査などが行われる可能性があるため、関連書類は定められた期間、適切に保管する義務があることも忘れてはなりません。

地域で異なる自治体独自の外国人介護士支援策と補助金

国の制度に加えて、多くの地方自治体が地域の実情に合わせて外国人介護士の受け入れや定着を支援する独自の補助金・支援策を実施しており、これらを活用することでさらに手厚いサポートが受けられます。

国が提供する制度が全国一律の基盤的な支援であるのに対し、自治体の支援策は、その地域の人口動態や産業構造、外国人住民の状況などを踏まえた、よりきめ細やかな内容となっているのが特徴です。

例えば、介護福祉士の国家資格取得を目指す外国人材への奨学金制度、集合住宅の家賃補助、地域住民との交流を促進するイベントの開催支援など、その内容は多岐にわたります。これらの制度を国の補助金と組み合わせることで、採用から定着までの一連のプロセスを包括的にカバーすることが可能になります。

地方自治体独自の補助金・助成金の探し方と活用のヒント

貴施設が所在する自治体独自の支援策を効率的に見つけるには、いくつかの方法があります。もっとも基本的な方法は、都道府県や市区町村の公式Webサイトを確認することです。「〇〇県 外国人 介護 支援」「〇〇市 助成金 介護人材」といったキーワードで検索すると、関連部署のページが見つかることが多いです。

特に、福祉保健局や産業労働局、国際交流課といった部署が担当している場合が多いため、サイトマップからこれらの部署の情報を探すのも有効です。また、地域の社会福祉協議会や、介護事業者団体などが、自治体の支援策に関する情報を集約して提供していることもあります。これらの機関が発行する会報やWebサイトも定期的にチェックするとよいでしょう。

支援策を活用する上でのヒントは、複数の制度を組み合わせる視点を持つことです。例えば、国の補助金で受け入れ初期の環境整備費用を賄い、自治体の助成金で継続的な日本語教育や資格取得支援の費用を補うといった活用法が考えられます。

ただし、制度によっては国との併給を制限している場合があるため、申請前に必ず各制度の担当窓口に併用の可否を確認することが重要です。

成功している施設は、これらの制度を単なる資金源として捉えるのではなく、外国人介護士のキャリアプランと連携させた長期的な人材育成計画の一環として戦略的に活用しています。例えば、自治体の資格取得支援金を活用する前提で、入職時から介護福祉士取得までのロードマップを本人と共有し、モチベーションを高めるといった取り組みが挙げられます。

主要都市で公開されている補助金の一部を掲載しますので参考にしてください。

自治体名称概要
東京都葛飾区葛飾区介護サービス事業所等外国人介護人材雇用定着事業
神奈川県外国人介護人材受入施設環境整備事業費補助金
千葉県印西市印西市外国人介護人材家賃補助金
大阪府介護分野への就労・定着支援事業
京都府舞鶴市まいづる福祉人材未来プロジェクト
兵庫県外国人介護人材に対する介護技術等研修事業

補助金の申請から受給までの具体的な流れと必要書類

補助金・助成金の申請から受給までは、事前準備、書類作成・提出、審査、そして受給・実績報告という明確なステップがあり、各段階でのポイントを押さえることが円滑な手続きの鍵となります。

経営者や管理者がこのプロセスを理解し、計画的に進めることで、書類の不備による手戻りや時間のロスを防ぎ、確実に支援を受け取ることにつながります。特に、多くの制度は予算に限りがあり、申請期間が定められているため、迅速かつ正確な対応が求められます。

ステップ主な内容準備・必要書類(例)留意点
1. 事前確認・準備申請資格の確認、情報収集、要件理解法人登記事項証明書、労働保険加入状況、税金納付状況最新の公募要領を熟読
2. 計画策定・申請事業計画書・申請書の作成、提出事業計画書、見積書、就業規則、労働者名簿具体的かつ論理的な記述、不備なく提出
3. 審査・承認提出書類の審査、計画の承認(特になし)計画の妥当性・適格性が重視される
4. 事業実施計画に沿った研修や環境整備の実施領収書、契約書、実施状況写真、参加者名簿証拠書類の整理・保管が必須
5. 支給申請実績報告書・支給申請書の提出実績報告書、支給申請書、経費証拠書類一式期限厳守、正確な報告
6. 審査・受給最終審査、助成金・補助金の支給(特になし)支給後も書類保管義務あり

申請前に確認すべき重要事項と準備

補助金・助成金の申請プロセスを開始する前に、まず自施設が申請資格を満たしているかを徹底的に確認する必要があります。多くの制度で共通して求められる基本的な要件には、労働保険(雇用保険・労災保険)に加入していること、申請前の一定期間に労働関係法令に関する重大な違反がないこと、そして税金の未納がないことなどが含まれます。

これらの条件を満たしているか、公的な証明書類を取り寄せるなどして客観的に確認しておくことが第一歩です。次に、申請に必要な書類を事前にリストアップし、準備を進めます。

一般的に、法人の登記事項証明書、就業規則、労働者名簿、賃金台帳、そして補助対象となる経費の見積書などが必要となります。これらの書類はすぐに準備できないものもあるため、公募開始前から余裕を持って手配しておくことが肝心です。

また、申請手続きは人事・労務担当者だけでなく、経理担当者との連携も不可欠です。経費の管理や支払い、実績報告などをスムーズに行うため、早い段階からプロジェクトチームを組み、情報共有を密にする体制を整えましょう。

各種申請書類の作成と提出プロセス

申請書類の作成は、補助金申請においてもっとも重要なプロセスです。申請書や事業計画書には、制度の趣旨を理解した上で、自施設が実施する取り組みの目的、内容、期待される効果を具体的かつ論理的に記述する必要があります。

特に、なぜその取り組みが必要なのか、それが外国人介護士の定着にどのようにつながるのかを、説得力を持って説明することが審査を通過する上で重要です。記入にあたっては、公募要領や記入例を隅々まで読み込み、指定された様式や文字数制限などを厳守してください。添付書類についても、コピーの向きや有効期限など、細かい規定がある場合が多いため注意が必要です

提出方法は、近年増加している電子申請システム(例:jGrants)を利用する場合と、従来通りの郵送・持参の場合があります。電子申請の場合は、事前にGビズIDの取得が必要になるなど、別途準備が求められるため、早めに手続きを確認しておきましょう。

提出後は、書類に不備があった場合に備え、担当部署からの連絡にすぐ対応できるよう準備しておくとともに、提出した書類の控えは必ず保管しておくことが大切です。

審査期間と受給までのスケジュール

申請書類を提出してから審査が完了し、補助金・助成金が実際に振り込まれるまでには、一定の期間を要します。この審査期間は制度によって大きく異なり、短いもので1〜2カ月、長いものになると半年以上かかるケースも珍しくありません。

そのため、申請を検討する際には、公募要領などで標準的な審査期間を確認し、事業全体のスケジュールを立てることが重要です。特に注意すべき点は、ほとんどの補助金・助成金が精算払い(後払い)であるということです。つまり、事業計画に沿って研修や設備の導入などをまず事業所の自己資金で実施・支払いを行い、その事業が完了した後の報告に基づいて、かかった経費の一部が後から補填される仕組みです。

したがって、補助金の受給を見込んで資金計画を立てる際には、受給までの間のキャッシュフローを十分に考慮し、自己資金で立て替えられる範囲で事業を計画する必要があります。このタイムラグを理解していないと、事業の途中で資金繰りが悪化するリスクがあるため、経営者は特に留意すべき点です。

補助金を活かし、外国人介護士が定着・活躍する施設づくり

補助金や助成金の受給は、ゴールではなく、あくまでスタートラインです。これらの制度を最大限に活かすためには、得られた資金をきっかけとして、外国人介護士が長期的に定着し、その能力を存分に発揮できる職場環境を構築することが不可欠です。補助金は、言語教育や生活支援といった受け入れ体制を整備するための初期投資として非常に有効ですが、本当の成功は、その後の継続的な取り組みにかかっています。金銭的な支援を一過性のものに終わらせず、持続可能な組織づくりへと繋げる経営視点が求められます。

成功する施設が実践する受け入れ体制構築の要点

外国人介護士の受け入れに成功している施設には、いくつかの共通した要点があります。

第一に、体系的な日本語教育支援です。業務に必要な専門用語だけでなく、同僚や利用者との円滑なコミュニケーションを可能にする日常会話能力の向上を、勤務時間内に学習機会を設けるなどして組織的にサポートしています。

第二に、公私にわたる生活サポート体制の構築です。住居の確保や銀行口座の開設、地域のルールといった日本での生活基盤づくりを支援するだけでなく、孤独感や不安を解消するための相談窓口やメンター制度を導入しています。日本人職員がメンターとなり、仕事の悩みからプライベートな相談まで親身に対応することで、信頼関係が醸成され、定着率が大幅に向上します。

さらに、キャリアパスの明確化も重要です。将来的に介護福祉士の資格を取得し、リーダーや管理職を目指せる道筋を示すことで、働くモチベーションを高め、長期的な視点での活躍を促すことができます。

法令遵守と外国人材の生活・教育支援

外国人材を雇用する上で、基本となるのが関連法令の遵守です。出入国管理および難民認定法(入管法)や労働基準法、労働安全衛生法といった法律を正しく理解し、遵守することは事業主の当然の義務です。

在留資格で認められた範囲の業務に従事させること、日本人従業員と差別的な待遇をしないこと、適切な労働時間管理と賃金の支払いを徹底することは、コンプライアンスの観点からだけでなく、外国人介護士との信頼関係を築く上での大前提となります。

法令違反が発覚した場合、補助金の返還を求められるだけでなく、今後の外国人材の受け入れが困難になる可能性もあります。

法令遵守の基盤の上に、生活と教育の両面から手厚い支援を提供することが、彼らが日本で安心して働き、成長していくために不可欠です。生活面では、前述の初期サポートに加え、地域の外国人支援センターやNPOと連携し、専門的な相談ができる体制を整えることも有効です。

教育面では、日々のOJT(On-the-Job Training)に加えて、介護福祉士国家試験の受験対策講座の費用を補助したり、外部研修への参加を奨励したりするなど、継続的なスキルアップを支援する仕組みが求められます。こうした包括的な支援体制こそが、補助金を真に活かし、外国人介護士一人一人が組織の貴重な財産として輝くための土台となるのです。

斉藤 圭一氏
斉藤 圭一氏

超高齢化社会と生産年齢人口の減少が加速する中、外国人介護人材の受入れは介護施設経営において欠かせない戦略軸となっています。しかし、採用・受入れ初期の渡航費や住居費、日本語・介護研修、生活定着支援には様々なコストが発生します。
本記事は、国や自治体が提供する多様な補助金・助成金制度(特定技能受入支援、人材確保等支援、人材開発支援など)を網羅し、その概要から申請フロー、実績報告時の実務ポイントまでを分かりやすく体系化しています。
特に、補助金の受給それ自体を目的とするのではなく、獲得した資金を背景に「体系的な日本語教育」「メンター制度を含む生活サポート」「介護福祉士取得を見据えたキャリアパス設計」へと投資し、職場定着率と介護の質を高める『戦略的活用』に言及している点が極めて実用的です。
2027年4月1日から開始予定の「育成就労制度」への移行を見据え、コンプライアンス(法令遵守)を担保しながら持続可能な人員体制・施設経営を構築するための実践的なガイドラインとして、経営者・管理者の皆様に強くおすすめいたします。

まとめ:外国人介護士採用と補助金活用で持続可能な施設経営へ

本記事では、介護施設を運営する経営者・管理者の皆様に向けて、外国人介護士の採用と定着に活用できる国や自治体の補助金・助成金制度について、その種類から申請プロセス、そして効果的な活用法までを詳しく解説しました。

深刻な人材不足という課題に直面する介護業界において、外国人材の受け入れはもはや特別な選択肢ではなく、持続可能な施設経営を実現するための重要な戦略です。国や自治体が提供する多様な補助金・助成金は、その戦略を推進するための強力な追い風となります。

特定技能や技能実習といった在留資格に応じた国の制度、そして地域の実情に合わせた自治体独自の支援策を組み合わせることで、受け入れにかかる経済的負担を大幅に軽減できます

しかし、もっとも重要なことは、補助金の受給を目的化するのではなく、それを活用して、外国人介護士が言語や文化の壁を乗り越え、専門職として成長し、長期的に活躍できる包括的な支援体制を構築することです。

日本語教育、生活サポート、キャリアパスの明示、そして何よりも温かく迎え入れる職場文化の醸成が、施設の未来を支える人材を育みます。これらの取り組みを通じて、貴施設の安定経営と質の高い介護サービスの提供を実現してください。

監修:斉藤 圭一

主任介護支援専門員、MBA(経営学修士)

神奈川県藤沢市出身。1988年に早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、第一生命保険相互会社(現・第一生命保険株式会社)に入社。その後、1999年に在宅介護業界大手の株式会社やさしい手へ転職。2007年には立教大学大学院(MBA)を卒業。 以降、高齢者や障がい者向けのさまざまなサービスの立ち上げや運営に携わる。具体的には、訪問介護・居宅介護支援・通所介護・訪問入浴などの在宅サービスや、有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅といった居住系サービス、さらには障がい者向けの生活介護・居宅介護・入所施設の運営を手がける。 また、本社事業部長、有料老人ホーム支配人、介護事業本部長、障害サービス事業部長、経営企画部長など、経営やマネジメントの要職を歴任。現在は、株式会社スターフィッシュを起業し、介護・福祉分野の専門家として活動する傍ら、雑誌や書籍の執筆、講演会なども多数行っている。

介護・福祉に関連するコラム

資料をダウンロード

製品・ソリューションの詳細がわかる総合パンフレットを無料でご覧いただけます

ダウンロードはこちら
検討に役立つ資料をダウンロード

製品・ソリューションの詳細がわかる総合パンフレットを無料でご覧いただけます

ダウンロードはこちら