2020.04.22
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IT導入支援に係る補助金のポイント整理

Q3介護ロボット導入支援補助金の活用や検討のポイントは?

介護ロボットやIT導入において留意すべき点は、機器やツール自体がすべての問題を解決してくれる訳ではなく、それを使いこなす職員による継続的なマネジメントや教育が欠かせません。

今般、AIやセンシング技術の開発が進み、「科学的介護」に係る様々なソリューションが多様化し、働き方改革への対応を契機に、ICT関連のインフラ整備の必要性が高まってきたといえます。

介護ロボットの普及に向けた2020年度の基金における支援では、介護施設等に対する介護ロボットの導入支援が拡充され、補助限度台数は利用定員の1割から2割へ増加し、「見守りセンサー」の導入に伴う通信環境整備に係る経費に限っては上限が150万円に増額される予定です(下図)。「見守りセンサー」は介護施設における夜間帯の職員の負担軽減の効果が期待されています。

導入検討の際、厚労省が2018年度に策定した「介護ロボットの効果的な活用のための手引き」を参照すれば様々な活用法が参考になるでしょう。手引きでは6分野13項目の個別機器の製品説明や選定ポイント、導入費用、使用するシーン、全国の介護現場で実際に活用された導入効果など、具体的な活用法が体系的にまとめられています。

そして、介護ロボットやIT導入において留意すべき点は、機器やツール自体がすべての問題を解決してくれる訳ではないことです。機器やツールを使いこなす職員による継続的なマネジメントなくしては、効率アップができない点を忘れてはなりません。なお、機器導入はゴールではなく新たなスタートであるため、機器を使いこなすには時間をかけた教育が不可欠となり、日頃から改善意識を持って取り組んでいくことが大切です。

また、機器導入自体が職員のストレスになってしまっては本末転倒です。介護現場において介護ロボットなどのテクノロジーを用いることは、職員の身体的負担や精神的負担の軽減につながり、介護現場にゆとりの時間を生み、利用者と介護者の触れ合う時間や利用者の安心感を増やす効果があります。職員と利用者にとって快適な環境を整備していく点を再認識し、機器等の選定においては補助金ありきではなく、導入目的や生産性向上などの評価指標が重要な決め手になるでしょう。

出所:厚労省「全国厚生労働関係部局長会議(2020.01.17)」老健局資料より一部引用

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ワイズマン編集部